ヒントやコツを増やしていく
今日の大人の方のバイオリンレッスン。
ボーイングの練習で、丁寧に重音を弾いていますが、何となく音に響きが足らず、広がりがない。
スピードと腕での高さを少し調節して圧力を抜いたら、楽器が響くようになりました。
でも、自分で弾いていても、弾きながら直せないとのこと。
「さっきどんな音色でした?」と聞くと、「ちょっと苦しそう」。
「そういう時はどうしたらいいですか?」「圧力をぬく」。
あら、答えは一応知っていらっしゃいます。
「それを弾いている間に直せませんでしたか?」と聞くと、「ああ、そうか・・」。
そのあとの、重音の音程の取り方も、合わないままよく始まるので、合ってると思っても、ちょっと探してみませんか?というと、先に行きたいのと、合っていると思いたい気持ちがそれをさせなくなっているとか。
音色も音程も、色々試してみることで、知識の引き出しが増えるので、面倒がらずに3回試すとか、自分でルールを作ってやってみたらいかがですか?ということをお伝えしました。
素通りすることで、比較検討していないので、しらないまま通り過ぎてしまい、ヒントをみつけられていません。
あれこれやってみて、こうすると良くなるようだ、こうなっていると失敗するな、など、じぶんで気づくことが増え、結果的に、コツが分かるようになって上達につながります。
私の基礎練習も、ただ弾いているのではなく、毎日少しづつメニューを変える、常に音程は隣の弦と合わせて確認しながら弾く、など工夫しています。
変になることの予防です。
小さな寄り道をたくさんしながら、ヒントやコツ、知識を増やしていく。
そうやって自分なりの確信をもって弾いていけるようになるといいですね。