発表会の曲を練習している方が多いこともあり、練習のしかたを細かくやっています。
家でいい練習ができるためです。
全部こちらで先導してしまうと、「考える」チャンスを奪ってしまうため、
できていないところ、不安定なところがどこか
→何が原因っぽいか考えてみる
→それに対してどんな練習方法がよさそうか想像
→実際にやってみる
ということをやり、練習の道筋をヒントを時々出しながら作っていってもらいます。
左指が遅いから弾けないなら左手だけ、右手のスラーや弓の使い方がうまくいっていないなら右手だけ、というように分けて練習してもらい、両手を合わせて弾いてみる。
ピアノの練習をしたことがある人は、おなじみの練習ですが、バイオリンでもやる人はあまりいないようです。
でも、やってみると、作業がすっきりと分かりやすくなり、弾きやすくなるのは確実です。
さらに、リズムがおかしいなら、拍をとりながら歌う→歌いながら弾いてみる→頭の中で歌いながらひく、テンポが安定しないなら、メトロノームにあわせて弾いてみる、など、流れを整えます。
最後に、こういう風にひきたい、という表現も加えて、なんとか完成。
意外と時間がかかるので、効率よい流れを考えながらの練習です。
とりあえず弾いてみた、をなくして、目的をつくりながら弾き、1回弾いたらできたのか、まだなのか、次何をしたらいいか考えていく。
この思考回路を作っていけるよう、「次どうしますか?」「何が原因?」という声かけです。
大人の方でも、何段階かとばして練習しようとすることがあるので、しばらくこんなレッスンが続きそうです。