先日は、発表会後初の
アンサンブルのレッスンでした。
曲はヘンデルの合奏協奏曲です。
だいぶ、
音程の知識や取り方、
自分以外の音とのハーモニーを
聴きながら弾くことに
慣れてきました。
合奏協奏曲は、
交響曲の前身的な感じで、
アンサンブルの
基本的なことが学べる
ちょうどよい教材です。
まだ生徒さんは、
自分のパート以外の
パートの楽譜は
読めなかったり、
スコアを縦に見て
ハーモニーがどうなっているか、
までは?だったりはしてるので、
事前にこちらで全部調べて、
簡単に説明をしながら、
音程を低めに取るのか
高めに取るのかを
書き込んで頂くことで、
できる限り
純正にハモるように
しています。
音程が合うだけでも
かなり聞きやすくなります。
微調整するのは
皆さん慣れてきたので、
どんどん書き込んで
もらえています。
あとは、
その時代の音楽性、
演奏の仕方というものが、
共通になっていないと、
同じ音符でも
違う弾き方になってしまい、
整いません。
現代的に弾くのか、
古楽風に弾くのか、
トリルをどういれるか、
四分音符はどう弾くか、
細かい刻みの音符は
どういうニュアンスで弾くか、
など、
技術や知識、
イメージを共にしていきます。
それに伴う、
時代性や楽器の違い、
どんなところで
演奏されていたのかという想像。
貴族の宴やダンスに
なっていたのなら、
どんなダンスだったのかという
リサーチや想像。
同時代の美術や他の芸術。
一つの曲から
いろんなものごとに
つながっていきます。
一つの音楽を
みんなでまとめ、
創り上げていく。
これが
アンサンブルの
楽しいところでもあり、
人それぞれの価値観や
考え方もあり、
難しいところでもあります。
それでも、
いい音楽ができたときの
喜びや達成感を目指し、
今年度も
内容が少しでも
豊かに良くなるよう、
いい内容で
レッスンしていきたいと
と思います。
音楽の醍醐味は、
たった1曲からも、
様々なことが
学べること、
知っていけることにも
あります。